事務局 川里弘孝
再就職先を退いてから、土曜か日曜の早朝に行っている、町内のゴミ拾いも1年余が過ぎた。永年の勤務の習性もあり、少しはアピール性があるかと始めたが、町内のメインストリートを一巡するのにたっぷり1時間半以上はかかる。分別収集しているので、通常、スーパー袋4つにはなる。
当初は菓子袋、家庭生ゴミ(卵殻、パンの食べ残しなど)、犬の糞入り袋、タバコの吸殻、空き缶、ペットボトル、不燃物など諸々の展覧会だった。大袋が足りない。それに河川・川岸での不純物の散乱も凄かった。しかし、最近はゴミの量が少なくなったように感じている。児童・生徒の買い食い時のポイ捨てが激減し、犬連れ散歩の人たちのマナーが良くなったせいと思われる。加えてご近所の方々の庭先の清掃も励行されている。残念なのはタバコの吸殻の量が変わらないことだ。子供たちの改心には、大人顔負けである。何はともあれ、タバコの吸殻のポイ捨ては大変見苦しく、諸悪の根源とも言える。このままでは「美しい日本」も程遠い。
また毎月1回、右岸・左岸それぞれの町内会で清掃・草刈はやっているものの、河川の清掃は骨である。上流からのタイヤ、ビニール袋、空き缶・ボトル類も含めて完全に取り去ることは出来ない。とはいえ、川岸を散歩・ジョギングする人が増え、生き物とくにトンボ類、シラサギ・アオサギ・ヒタキ類などが飛来するようになったのは嬉しい。
大村湾を美しくする会でも河川清掃は重要事業として取り組んでおられる。農村であれ都市であれ、ホモ(同質)な世界にはヘテロ(異質)を持ち込まない。これは環境保全の原則だし、美観にもつながる。わずかな働きではあるが、捨てる人あれば拾う人ありの精神で、いささかの力添えになればと思っている。また、“おはようございます”のお声がけもしている。これも地域の連帯感につながるかと淡い期待をしている。
News Letter第4号より抜粋